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日本は人道措置を在日ミャンマー人が政府援助を訴え

日本は人道措置を在日ミャンマー人が政府援助を訴え

This article has not yet been translated into English. 日本で暮らすミャンマー人のネットワーク「在日ミャンマー市民協会」の代表を務めるタンスエさん(59)が Unfilteredのインタビューに応じた。 タンスエさんは1961年ビルマ(当時)生まれ。大学で地質学を教えながら民主化運動に携わり、86年に来日。96年に難民認定を受けた。新宿区高田馬場でミャンマー料理店「スゥイ ミャンマー」を経営している。 タンスエさんは「アウン・サン・スー・チーさんの居所は不明で連絡も取れない。健康状態が心配だ。市民の犠牲者は日本で報道されている人数を大きく上回るはずだ。軍に拘束されたまま行方不明になっている人もかなりいる。国際社会は軍政を絶対に承認せず、圧力を強めてほしい」と語っている。 ー いま、日本で伝えたいことは。 タンスエ 重装備の軍が非武装の市民を襲っているという事態を直視してほしい。日本の報道は市民を襲っている連中のことを『治安部隊』と伝えているが、間違いだ。軍の部隊だ。機関
日比野 敏陽
石炭事業に融資しないで環境NGOがMUFGに株主提案

石炭事業に融資しないで環境NGOがMUFGに株主提案

This post has not yet been translated into English. 気候変動問題で日本の市民セクターを率いる代表的NGO「気候ネットワーク」と日本でも活動する3つの国際NGOが2021年3月、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)に対し、パリ協定の目標に沿った投融資を実施するための計画の決定とその開示を求める株主提案を提出した。 MUFGは石炭火力発電事業や石炭採掘事業、二酸化炭素の排出をもたらす熱帯林開発などに資金供与を行っている。株主提案は、気候変動の要因になっている事業に対する融資からの事実上の撤退を促すものだ。 気候ネットワークや国際NGOは、MUFGの投融資が、地球の平均気温を産業革命前に比べ1・5~2度以内にとどめるという目標を世界各国が共有したパリ協定に沿っていないと指摘し、パリ協定の目標に適合する融資姿勢への転換を求める。そのうえで、投資家が気候変動リスクを適正に評価できるようにすべきだと訴えている。 気候ネットワークは昨年、みずほFGにも同様の提案を行っている。MUFGに対し
日比野 敏陽
Still Living, a photography exhibit from survivors of DV and sexual assault

Still Living, a photography exhibit from survivors of DV and sexual assault

This article has not yet been translated into English. 17歳で妊娠した彩咲りんさん(仮名)は、病院で「最後に性交渉したのはいつですか」と尋ねられ、答えに迷った。  恥ずかしかったからとか、辛かったからではなく、その意味が理解できなかったからだ。 「性を交渉するって、え? 何ですか? という感じでした」  この時、結婚した5歳年上の夫は「お前は何も知らないから俺が教えてやる」と言った。診察してくれた産婦人科の医師も、夜の巡回診察の時に「また来るからね」などと言いながら、毎回、彩咲さんの足に触れていくような人だったという。  夫自身も子どもの頃に親からの虐待にあった人で、結婚当時、自分は絶対に親のようにはならないと誓ったはずだった。それなのに、4人のうち同居する3人の子どもは今でも父親からの暴力によるPTSD(心的外傷後ストレス)に苦しみ、彩咲さん自身も未だに通院を続ける。  夫とは10年ほど前に離婚が成立した。 今だからこそ笑いながら振り返ることができるようになったが、彩咲さんが元夫の行為は「ドメス
Unfilitered
女性の経験を真剣に語る地図

女性の経験を真剣に語る地図

This article has not yet been translated into English フェミニズムを専門とする米国の研究者、ジョニー・シーガーの著書「THE WOMEN’S ATLAS」を訳したもので、明石書店から2020年10月、日本語版が発行された。1986年に初版が刊行された後、随時データが更新されているロングセラーだ。シーガーが、「本書は単なる女性に関する地図帳ではない。女性の経験を真剣に語るというレンズを通した、フェミニズムによる世界の再地図化だ」と自ら説明している。 その言葉通り、本書では、女性たちの今現在の状況を数値化したデータをグラフや地図全体を通して、カラフルに色分けしている。地域別や国ごとにどのような状況にあるかについて一目瞭然で、比較がしやすい。自分が暮らす国が世界の中でどのような位置付けかについて、「見える化」されているので、瞬時に状況を知ることができるのが特徴だ。 「家父長制」そのものが性差別 本書の最初のテーマは「世界の女性たち」と銘打っており、女性の性のあり方を決めている国家の役割、権力体制が差別状
吉永 磨美